雲上の絶景宿で身も心も美しく 新潟県「赤倉観光ホテル」
温泉
2024/10/04
温泉は、生きている地球の力が詰まった恵みの泉。四季のある美しい日本を訪ねて、その土地ならではの温泉に入り、身も心もいやされる旅へ。“カリスマ温泉ソムリエ”石井宏子さんが、いまこそ出かけたい旬の湯宿をご紹介します。

- 取材・文/石井宏子(旅行作家・温泉ビューティ研究家)

- 新潟県
秋は、空気が乾燥したり、気温の変化が大きかったりするため、肌も体もダメージを感じやすくなる季節です。そんなときは、絶景の温泉で心身を解き放つ旅はいかがでしょうか。「赤倉観光ホテル」は、新潟県の妙高山(みょうこうさん)の中腹、標高約1000mに立つクラシックリゾートホテル。秋は早朝に雲海が現れる確率が高く、温泉から見渡す風景は、茜色に染まる空と山々の上にゆったりと雲が流れて、まるで夢のような世界です。
“視界を遮るものがない”絶景のホテル


「赤倉観光ホテル」(写真)は、大倉喜七郎(おおくらきしちろう)が国際高原リゾートとして1937(昭和12)年に創業。妙高山の中腹にあり、野尻湖から、はるか佐渡島までを見渡せる景色をゲストがひとり占めできるようにと、視界に入るだけの土地を買い取って“視界を遮るものがない”絶景を得たという逸話が残っています。赤い屋根の建物に入ると、ロビーの大きな暖炉には火が焚かれ、クラシックホテルの風格を感じさせます(写真)。隣接するバーコーナーには宿泊者専用のフリーフローの飲み物が用意されていて、お気に入りの場所でくつろぐことができます。
雲海とご来光を、温泉風呂から眺める

視界を遮るものがないパノラマビュー。男女別大浴場には内湯と露天風呂(冒頭写真は女性大浴場)があり、刻々と変化する絶景を楽しむことができます。近年は専用の温泉付き客室も増え、テラスの温泉からもこの風景を独占できるようになりました。この宿に泊まるときはぜひ、早起きをおすすめします。とくに秋の早朝は雲海が現れる確率が高く、茜色の夜明けからご来光まで、夢のような絶景を思う存分楽しめます。写真は「SPA&SUITE棟」の「温泉露天テラスツイン」の朝の景色。源泉を直接引いてかけ流す温泉は、肌に潤いをもたらす硫酸塩泉と肌をなめらかに整える炭酸水素塩泉をあわせもつ美肌の湯。ほのかに硫黄の香りが漂い、湯の花もふわふわと舞っています。
新鮮な源泉を自分で足していくスタイル

歴史ある本館も、2023年7月にリニューアルされて温泉付き客室ができました(写真)。半露天の温泉風呂は、木窓を開け放って景色を楽しんだり、寒いときには木窓を閉めたりと、使い方を自在に変えられるので快適(写真)。バスローブをはおって外気浴できる椅子も用意されています。温泉は自分の好きなタイミングで新鮮な源泉を足すことができるスタイルで、温泉ボタンを押すと15分ほど勢いよく源泉が流れ込みます。湯船の下から出てくるので、お湯が冷めてきて再び足し入れても湯の上だけが熱いということがなく、空気にふれずに新鮮さも保たれる工夫に感激。新鮮な源泉100%を必要なだけ増やせる、エコフレンドリーな方式です。
多彩なレストランも連泊したくなる理由


創業以来の伝統的なフランス料理を味わえる「メインダイニングルーム ソルビエ」や、近隣でとれた食材を美しい盛り付けで楽しめる洋食(写真)の「アクア ダイニング」など、館内のレストランも豊富。新鮮な日本海の幸が魅力的な日本料理の「旬菜ダイニング 白樺」では、懐石料理コースがおすすめです。人気のにいがた和牛のしゃぶしゃぶ(写真)は、ぜひ特製のごまだれと「かんずり」で。かんずりとは、真っ赤な唐辛子を雪原に寒ざらしにして作る、妙高市に古くから伝わる調味料で、深みのある味わいです。一角には寿しカウンターもあり、食事のバリエーションも多彩。1泊目はフレンチで、2泊目は寿司ディナーで、とつい連泊したくなります。
朝食には、焼きたてパンとオムレツを


朝、早起きして温泉に入ったら、おなかがぺこぺこです。朝食におすすめしたいのは、天空から風景を見渡しているようなアクア ダイニング(写真)のアメリカンブレックファースト(写真。前日予約制)。館内にあるベーカリーから届く焼きたてのパンと、ふわふわのオムレツ、野菜やフルーツなどが並びます。優雅なホテルライフを心ゆくまで楽しみましょう。
(*データ)
「赤倉観光ホテル」あかくらかんこうほてる
- 住所 新潟県妙高市田切216
- 電話番号 0255-87-2501
- 料金 おひとり様1泊2食付35,500円~(2名1室利用時・サービス料込・入湯税150円別)
- 公式サイト https://www.akr-hotel.com/
(*著者プロフィール)

いしい ひろこ●旅行作家・温泉ビューティ研究家。年間200日ほど国内外の温泉を旅する。雑誌や新聞などに旅コラムを書き、テレビ・ラジオにも出演。温泉や食、自然環境を通じて美しくなる“ビューティツーリズム”を研究。杏林大学温泉療養学兼任講師、国際中医師、日本温泉科学会代議員、日本温泉気候物理医学会会員、カリスマ温泉ソムリエ。著書に『感動の温泉宿100』(文藝春秋)、『新・温泉ビューティ』(グリーンキャット)ほか。https://www.onsenbeauty.com/
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