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ワイン再発見! レストランで体験する“マリアージュ”

グルメ

2024/07/12

「J-B Style2024年夏号」の特集「ワインと味わう 絶品料理の店」では、ワインと料理がそれぞれの魅力を引き出す珠玉のレストランを紹介しています。今回は、それらの店が提供してくれる、ワインの“マリアージュ”について、少し掘り下げてみましょう。

ライター
文/山口あゆみ 写真/武井メグミ、入江啓祐
エリア
神奈川県 、 大阪府 、 兵庫県

近年、ワインを楽しめるレストランはますます増えているが、それは単にワインを置いているという意味ではない。料理をいっそうおいしくさせる個性をもったワインを熟知し、ワインをさらに味わい深くさせる料理を提供する店が増えてきたのだ。自宅でお気に入りのワインをゆっくり飲むのもよいが、レストランでおすすめしてくれるワインを味わう楽しさはまた格別。そこは新たな発見と出合いに満ちている(冒頭写真はイメージ)。

ワインにおける“マリアージュ”とは?

ダミーイメージ

「マリアージュ」とはフランス語で「結婚」の意味だが、ワインにおけるマリアージュとは、「料理とワイン、ふたつの異なる個性が出合うことによって新たな味の世界が生まれる」ことを指す。それだけでも十分においしい料理を、ワインとともに味わうことで、思いもよらなかったおいしさの世界が口のなかに広がる。「この料理はこういう味」という固定観念を崩されて、思わずうなってしまう体験は、忘れられないものになる。例えばそのとき、緑豊かなテラス席でピザとロゼワインを味わったとしたら、テラスを吹き抜ける緑の風もマリアージュにひと役買うかもしれない(写真はイメージ)。その日の食事の環境や季節、天候もマリアージュの印象をより深めてくれる要素となるからだ。
世の中にはさまざまなお酒があるが、料理と組み合わせることで、そのときだけのマリアージュが生まれるのは、ワインというお酒の特徴といえるだろう。

エスニック料理とも楽しめるほど間口を広げたワイン

ダミーイメージ

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かつてはフレンチの世界というイメージがあったワインのマリアージュ体験は、いまや、さまざまな国や地域の料理で体験することができる。横浜の南インド料理レストラン「INDU(インドゥ)」では、インドワインとスパイスの効いたアーユルヴェーダのレシピを取り入れたインド料理が出合い、エキゾチックで調和のとれた味の世界を楽しめる。例えばシンプルなムルグ豆とザクロのサラダ(写真)と、「スーラ」のスパークリングロゼ(写真)は、豆の青さを感じる香りとザクロの酸味、そしてワインのフルーティさが相まって、さわやかでありながら複雑な味わいを生み出す。

ワインにおける“ペアリング”とは?

ダミーイメージ

「ペアリング」とは「料理と相性のよいワインを組み合わせる」こと。最近では、マリアージュを生み出すペアリングワインを用意している店も多い。
例えば、大阪のイタリアンレストラン「トラットリア パッパ」では、海鮮の前菜には地中海に浮かぶ島サルディーニャの白ワインという粋なペアリングを提案。このワインの繊細でやわらかな口当たりと、ほどよい酸味、レモンや黄桃のアロマが、前菜とのマリアージュをいっそう深いものにしてくれる(写真)。
自分でワインを選ぶと、以前飲んでおいしかったもの、それに近い特徴をもつものを選びがちだ。しかし、店が「この料理にはこのワインを」と選んでくれたワインを飲んでみると、自分が知らなかった、新しい味わいに出合えることがしばしばある。
また、ワインと料理の相性を料理人やソムリエがしっかりと考えて提供してくれるので、幸せなマリアージュ体験になる確率も高い。
レストランによってペアリングするワインの選び方はさまざまだ。例えば食材と同じ産地のワインを選んだり、料理のソースの濃さに近い濃い味のワインを選んだり、料理のスパイスやハーブと共鳴する香りをもつワインを選んだり……。ときには正反対の味わいの料理とワインを組み合わせることもある。ペアリングでワインを楽しむことは、そのレストランの考え方や料理の組み立て方を発見する喜びにも繋がる。

ワインの知識が深いレストランで世界が広がる

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最近は、ソムリエがいるレストラン以外にも、ワインに詳しく、こだわりをもつ店が増えてきた。料理人のなかにも自らワインをテイスティングし、セレクトする人が増えているのだ。例えば、神戸三宮のダイニング「豆皿小皿 食卓とワイン」では、ナチュラルワインにこだわり、フランスをはじめとするヨーロッパ各地に加え、日本のワイナリーからも料理に合うワインを集めており、グラスで常時15種類以上もの選択肢がある。かつては高級店やソムリエのいる店がワインとの新たな出合いを提供していたが、いまではカジュアルなレストランでもワインについてのアドバイスをしてくれる。格式やジャンルにこだわることなく、さまざまなレストランで広がりゆくワインの世界。お気に入りの組み合わせとの出合いを求めて、ワインに力を入れているレストランを巡ってみるのもよいだろう。

(*物件紹介)
「INDU」いんどぅ
    • 住所 神奈川県横浜市中区元町1-36-2 原ビル
    • 電話番号 045-211-4130
    • 営業時間 11:00AM~9:30PM (月・木 ~3:00PM5:00PM~)
    • 休み 無休

 

「トラットリア パッパ」とらっとりあ ぱっぱ
    • 住所 大阪府大阪市西区新町2-3-9 センユー四ツ橋1
    • 電話番号 06-6536-4188
    • 営業時間 11:30AM~2:00PM、5:30PM8:00PM(最終入店)
    • 休み 日曜(不定休あり)
    • 公式サイト https://www.pappa.jp/

 

「豆皿小皿 食卓とワイン」まめざらこざら しょくたくとわいん
    • 住所 兵庫県神戸市中央区北長狭通2-6-6 ヤナセビル202
    • 電話番号 070-3975-2687
    • 営業時間 5:00PM~10:00PML.O.
    • 休み 不定休

       

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