J-B StyleおすすめPick Up

沖縄県・宮古島
南の島いちばんの楽園ビーチへ

旅行

2023/06/12

海が美しい沖縄の島々で、別格といわれる宮古島。なかでも“東洋一”と謳われるのが与那覇前浜だ。
どこまでも続く真っ白な砂浜と、透きとおった海が織りなす絶景を求めて、常夏の島へ2泊3日の旅に出かけた。

ライター
取材・文/武田ちよこ 写真/垂見健吾
エリア
沖縄県

琉球石灰岩の島が美しい海を育む

「まぶしい!」と思わず声が漏れるほど、「与那覇前浜(よなはまえはま)」は輝いていた。そこに広がるのは、青と白だけの世界。海は信じられないほど透明で、キラキラと光りながら揺らめいている。ビーチから続く白い砂が、そのまま海底まで広がっていて、この白砂が太陽の光を照り返して、海中までも輝いて見えるのだ。ダミーイメージ

サンゴ礁に縁どられた沖縄の島々のなかでも、海の美しさ、海水の透明度の高さに定評があるのが、ここ宮古島だ。その理由は、この島の成り立ちにあると、島の人が教えてくれた。

「宮古島は、主に琉球石灰岩などからできた平坦な島です。琉球石灰岩は、かつて海のなかで生きていたサンゴや貝、有孔虫(ゆうこうちゅう)など、石灰分をもつ生き物たちの死骸が何万年もかけて積み重なり固まったもので、それが隆起したり、氷期に海面が下がって地上に出てきたりして、島を作っていったのです」

この琉球石灰岩の表面には、小さな穴が無数に開いていて、雨が降っても水は岩にしみ込むので、島には川ができない。川がないので、生活排水が海に流れ出ることもない。また、大地に吸い込まれた雨水は地下水となり、地中でろ過され、琉球石灰岩の割れ目から海に流れ出る。そのため、宮古島の海は、つねに透明度が高いのだという。

その宮古島のなかで“いちばん美しい”と島の人たちが自慢するのが、与那覇前浜だ。ここに立つだけで、言葉を失い、心を奪われて立ち尽くすだろう。

その先の島々へ絶景ドライブ

ダミーイメージ

ダミーイメージ

宮古島は来間島(くりまじま)、伊良部島(いらぶじま)、池間島(いけまじま)という3つの島と橋で繫がっている。橋を渡り、海の絶景を巡るドライブに出かけた。まず島の南西側に架かる来間大橋を渡り、向かいに見える来間島に到着。集落にある竜宮城展望台からは、海の先に与那覇前浜が広がっていた。

与那覇前浜の向こうには、広大な畑が広がる。宮古島は農業が盛んで、夏が旬のマンゴーのおいしさは格別だ。来間島では「農家れすとらん 楽園の果実」(写真)にぜひ寄りたい。自社で有機栽培したマンゴーをはじめ、パパイヤ、島バナナなどの南国果実を使ったスイーツが味わえる。

宮古島に戻り、次は北西に浮かぶ伊良部島へ向かった。ミントブルーに輝く海上を走り抜ける伊良部大橋。ほかではなかなか味わうことができない、爽快なドライブに心が弾んだ。

宿泊は与那覇前浜の前という抜群のロケーションを誇る「宮古島 東急ホテル&リゾーツ」(写真)へ。広大な敷地にはたくさんの木々や花々が育ち、南の島の開放感にあふれている。宮古島でのリゾートステイには、天候に恵まれれば朝、昼、そして与那覇前浜を茜色に染める日没から天の川が煌めく夜まで、自然に包まれた至福の時間が待っている。

島時間を楽しむ街歩きとリゾートステイ

ダミーイメージ

ダミーイメージ

島でいちばんにぎやかなのは、旧平良(ひらら)市街にある西里大通りから下里大通りの辺り。飲食店やみやげ物店が集中していて、昼間は海で遊んでいた人々が、夜にはこの街にやってくる。

まずはおみやげを探すために「デザインマッチ」(写真)をのぞいてみた。ここは店主でデザイナーの下地真千子(しもじまちこ)氏が生み出す、オリジナル商品が豊富。てぬぐいやTシャツなど、宮古島の自然や文化を取り入れたデザインがおみやげにぴったりだ。

「ボックリーのチョッキ」では、気軽にワインと食事が楽しめる。ナチュラルワインが数多く揃っていて、ワイン好きにはたまらない。島の魚や野菜をふんだんに使ったイタリア料理が、ワインによくあう。

夜に訪れたいのが「BAR THINK」(写真)。島では珍しいオーセンティックバーで、店主の高田俊彦氏が作るカクテルを楽しめる。夏は宮古島産のマンゴーを使ったフローズンマンゴーダイキリが登場。店オリジナルの「泡盛コーヒー」も試したい。カウンター越しにバーテンダー歴50年という高田氏の手さばきを眺めるうちに、いつしかほろ酔いになっていた。

ダミーイメージ

ダミーイメージ

2日目の宿は「シギラベイサイドスイート アラマンダ」へ。島の南岸、海に沿って広がる「シギラセブンマイルズリゾート」のなかにあるラグジュアリーなリゾートホテルだ。プライベートプールのある客室のほか、コテージなど5種類の棟があり、洗練された特別な時間を過ごすことができる。美しい海を前に、「また来よう」そう心に誓った。

TOP