Web限定連載
藤原暢子のクルーズレッスン
Vol.3

満足度に差がつく船内での過ごし方 ~クルーズライフ攻略法~

旅行

2026/08/07

「船旅」という言葉には冒険心をくすぐられるものの、「クルーズは高嶺の花」というイメージをもっている人も多いのでは? そんな人こそ必見。本連載は、これまでに140隻以上の客船に乗船し、クルーズを熟知したジャーナリスト・藤原暢子さんによる全4回のクルーズ講座です。クルーズ旅行を本気で検討したい人のために、第3回は、クルーズライフを120%楽しむためのコツをご紹介します。

ライター
文/藤原暢子 写真/藤原暢子、MITSUI OCEAN CRUISES、郵船クルーズ、ミキ・ツーリスト(ロイヤル・カリビアン・インターナショナル)、MSCクルーズ
エリア
クルーズ

乗ってからでは遅い⁈ 事前リサーチの重要性

待ちに待ったクルーズ旅行。せっかくなら充実したクルーズライフを過ごしたいもの。客船にどんな施設があり、どんなイベントが予定されているのかを、ホームページや動画サイト、SNSなどで詳しく事前リサーチをしてから乗るのがおすすめです。
事前に情報を得ることで、イベントや施設に合わせて、パーティーなどに着る服やスポーツウエア、水着などの準備をすることができます。

スパやアクティビティー、スペシャリティー・レストランや特別なショー、寄港地ツアー、同伴する子どものキッズクラブ利用などは、予約が必要な場合がほとんど(写真は「飛鳥Ⅲ」の割烹料理「海彦」(予約制・席料あり)とサロン&スパ)。船や客室クラスによっても異なりますが、乗船前から専用アプリなどで予約できることもあります。人数限定のイベントや人気のツアーなどは、可能であれば乗船前に、乗船後でないと予約できない場合は、乗船後すぐに予約しましょう。そうすれば、クルーズライフの充実度がグンと上がります。

気になるアクティビティーには、臆せず参加を

ダンスやクラフト教室などのアクティビティーの内容は乗船前には告知されないことが多いので、毎晩客室に届く船内新聞や専用アプリ(写真)のスケジュールを見ながら、どのイベントやアクティビティーに参加するかを前夜に決めておくと、余裕をもって行動できます。アクティビティーは特別なものを除き、ほとんどが無料。少しでも興味があったら積極的に参加してみましょう。アクティビティーに参加することで知り合いができたり、そこで体験したことが、クルーズ後に本格的な趣味になったりするかもしれません。
また、船内にはゴーカートやスライダーなど、子どもだけでなく大人も体験できるアトラクションがたくさん用意されています(写真は「オベーション・オブ・ザ・シーズ」のスカイダイビング・シミュレーター「リップコード・バイ・アイフライ」。右奥は船上サーフィン「フローライダー」)。思い切って体験してみると、いい思い出になるかもしれません。船内のバックヤード見学ツアーなどは有料の場合が多いですが、これも客船ならではの体験です。

クルーズライフをより楽しむための優先順位

「MSCベリッシマのスワロフスキーの階段で写真を撮る」(写真)、「飛鳥Ⅱの展望大浴場・グランドスパで大海原や風景を見ながらリラックスする」(写真)といった、その客船でしかできない体験を最優先にしたいものです。また、第2回の記事で紹介した“テーマナイト”などは陸ではなかなか経験できないイベントなので、ぜひ参加してみましょう。
そしてなにより、船首のラウンジやデッキ、客室のバルコニーで海や自然を感じたり、水平線から昇る朝日や、海や空が赤く染まる夕暮れ、海の香りを楽しんだりと、船旅ならではの体験もお忘れなく(冒頭写真は「MITSUI OCEAN FUJI」)。

"藤原流"クルーズライフの上質な楽しみ方

私は乗船したら、まずは初日に“船内探検”をします。どの施設がどこにあるかを把握して、翌日からフルスロットルで楽しむためです(多くの客船でスパは乗船初日のみ見学できます)。その後は、デッキなどを歩いて周囲の景色を満喫しながらほどよく運動したり、お気に入りの場所を見つけて海を眺めたり読書をしたり……。クルーや乗客の方との何気ないおしゃべりも楽しい時間です(写真)。私は、朝はゆったり自分のペースで動きたいので、ルームサービスを頼んでバルコニーなどで食べることにしています (写真は「MSCベリッシマ」の客室バルコニーでの朝食) 。ぜひおすすめしたいのが、お気に入りのラウンジやバーなど、「非日常のなかのほっとする場所」を見つけることです。行きつけのバーなどができると、いろいろな国や地域から来ているクルーとも気軽に会話ができ、クルーズがさらに思い出深いものになるかもしれません。
事前リサーチをすることでクルーズライフを充実させることができますが、注意したいのは、ついつい欲張りすぎて分刻みで予定を詰め込み、寄港地ツアーにも次々と出かけてしまうこと。自分や同行者の体調を気にしながら、「初日は予定を入れ過ぎたから、今日は少なめに」など、のんびりする時間も確保して、自分の心地よいリズムでクルーズライフを楽しみましょう。

最終回(第4回=9月配信)は、クルーズでは船外体験も超重要! ~寄港地ツアー満喫のヒント~についてご紹介します。

(*著者プロフィール)
藤原暢子(ふじわらのぶこ)●クルーズジャーナリスト。クルーズ専門誌『CRUISE』元編集長。父は元船医。1998年に英国の客船で世界半周したのを機に、船旅に魅了される。現在はさまざまなメディアで国内外のクルーズの魅力を発信・紹介。これまでに、140隻以上の外国船・日本船・フェリーに乗船し、80ヵ国以上を巡る。

※掲載内容は、2026 年7 月時点の情報です。

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