もっと感動! 高千穂・阿蘇の美しき絶景5選
旅行
2025/10/17
『J-B Style2025年秋号』の「絶景の旅【国内】高千穂・阿蘇 清らかなる水と山と神話の路」で紹介した宮崎県・高千穂と熊本県・阿蘇は、四季折々に美しい表情が見られる、九州を代表する自然スポット。誌面では紹介しきれなかった息をのむような絶景の数々をご紹介します。

- 取材・文/宮本喜代美 写真/松隈直樹、宮崎県観光協会、熊本県観光連盟、阿蘇市

- 日本 、 宮崎県 、 熊本県
神話の里として知られる高千穂。国見ヶ丘(くにみがおか、冒頭写真)や天安河原(あまのやすかわら)、天岩戸神社など神話ゆかりの地や神々を祭る神社が多く残り、パワースポットとしても注目を集めるいやしの地だ。一方の阿蘇は、世界有数の巨大カルデラ内に、現在も活動を続ける活火山・中岳(なかだけ)をはじめとした阿蘇五岳(ごがく)がそびえるなど、独特の火山景観が魅力。火口跡に広がる草原や、カルデラの縁から眺める絶景で、阿蘇の壮大なスケールを感じよう。
運がよければ見られる! 「国見ヶ丘」の荘厳な雲海


神武天皇の孫・健磐龍命(たけいわたつのみこと)が、九州統治の際に国見をしたと伝わる神話の丘「国見ヶ丘」。高千穂の中心部から車で約10分のところにあり、雲海の名所として知られている。雲海は例年9月下旬〜12月上旬の快晴無風の冷え込んだ早朝(日の出の少し前から約2時間)に発生するとされ、標高約513mの高さから見る雲海は息をのむ美しさ(写真)! 雲海が見られずとも、朝の澄んだ空気のなかで、高千穂の街や遠く阿蘇五岳などの山並みが大パノラマで一望できるほか、ご来光も美しいので、高千穂に宿泊した翌朝はぜひ早起きして出かけたい。国見ヶ丘の展望台には「天空のブランコ」(写真)としてSNSなどでも話題になっている木製のブランコが点在しており、記念撮影スポットとして人気を博している。
八百万の神が神議したと伝わる神話ゆかりの「天安河原」

『古事記』や『日本書紀』に記される「天岩戸神話」をいまに伝える天岩戸神社。その西本宮では、天照大神(あまてらすおおみかみ)が身を隠したとされる洞窟・天岩戸を御神体として祭り、岩戸川を挟んで対岸にある東本宮では天照大神を祭っている。西本宮から歩いて約10分の場所にある「天安河原」(写真)は、間口約40m、奥行約30mにも及ぶ大洞窟で、岩戸に隠れた天照大神を迎え出す方法を、八百万の神が集まって話し合ったとされる神聖な地。洞窟の奥には八百万の神などを祭る祠があり、祠の周辺や河原には参拝者が願いを込めて積んだ無数の石が広がっていて、神秘的な雰囲気を醸し出している。西本宮から天安河原へと続く遊歩道は緑にあふれ、森林浴気分で散策が楽しめるが、滑りやすい場所もあるので歩きやすい靴で出かけよう。
阿蘇のスケール感が堪能できる「草千里ヶ浜」と「砂千里ヶ浜」

阿蘇五岳のひとつ、烏帽子岳の中腹の火口跡に広がる草原地帯「草千里ヶ浜」(写真)は、阿蘇を代表する景勝地。標高約1100mにあり、高原の風を感じながら、放牧された馬が悠々と歩く姿や、噴煙を上げる中岳を眺めることができる。季節ごとに表情を変えるのも魅力で、とくに、九州各地の高山に分布するツツジの一種、ミヤマキリシマが咲き誇る5月下旬〜6月上旬や、白銀の世界に包まれる冬場の景観は一見の価値がある。一方、中岳火口の南東部に位置する「砂千里ヶ浜」(写真)は、かつての火口跡で、荒々しい岩肌と火山灰に覆われた黒い砂浜が広がる、異世界のような風景。まるで違う惑星に降り立ったかのような、不思議な感覚が味わえるだろう。草千里ヶ浜から砂千里ヶ浜へは車で5分程度なので、あわせて巡り、そのコントラストを楽しみたい。
※火山活動や天候により、砂千里ヶ浜への立ち入りができない場合あり。詳細は阿蘇火山防災会議協議会ホームページ(https://www.aso-volcano.jp/)で確認を。
※草千里ヶ浜や砂千里ヶ浜を訪れる際は、事前に阿蘇市マナー動画(https://www.youtube.com/watch?v=WPWcF9Q2PyE/)も閲覧を。
登った先に広がる絶景に感動! 「そらふねの桟橋」


標高約653mの田子山(たごやま)頂上の展望所にある木製デッキ「そらふねの桟橋」(写真)。正面には雄大な阿蘇五岳が、眼下には内牧(うちのまき)温泉街や阿蘇谷の田園風景が広がる人気のビュースポットだ。デッキが空にせり出すように設けられているため、まるで宙に浮かんでいるような独特の浮遊感を味わいながら絶景が楽しめる。なお山頂へ至る車道は、一般車やバイクの通行が禁止されており、登山口近くの「田子山トレッキング駐車場」(無料)などに駐車後、登山道を20〜30分ほど登る必要があるが、その先に広がる景色は疲れを忘れるほどの美しさ。また、雲海の名所としても知られており、とくに秋〜冬にかけての明け方から8:00AMごろに多く見られるそう(写真)。ただし気象条件が揃わないと出合えない現象のため、「阿蘇リアルタイム雲海カメラ」で雲海の発生状況をチェックしてから出かけるのがおすすめだ。
雲海や紅葉など、秋ならではの楽しみも満載の高千穂と阿蘇。ぜひ訪れてみてはいかがだろうか。
(*物件紹介)
国見ヶ丘
●住所 宮崎県西臼杵郡高千穂町押方71-3
●電話番号 0982-73-1213(高千穂町観光協会)
●営業時間・料金 見学自由
●公式サイト https://takachiho-kanko.info/sightseeing/8/
天安河原
●住所 宮崎県西臼杵郡高千穂町岩戸
●電話番号 0982-74-8239(天岩戸神社)
●営業時間・料金 見学自由
●公式サイト https://amanoiwato-jinja.jp/
草千里ヶ浜
●住所 熊本県阿蘇市草千里ヶ浜
●電話番号 0967-34-1600(阿蘇市観光協会)
●営業時間・料金 見学自由
●公式サイト https://kumamoto.guide/spots/detail/210
砂千里ヶ浜
●住所 熊本県阿蘇市黒川
●電話番号 0967-34-1600(阿蘇市観光協会)
●営業時間・料金 見学自由
●公式サイト https://kumamoto.guide/spots/detail/12488
そらふねの桟橋(田子山展望所)
●住所 熊本県阿蘇市西小園
●電話番号 0967-22-3174(阿蘇市観光課)
●営業時間・料金 見学自由
●公式サイト https://kumamoto.guide/spots/detail/19095/
●阿蘇リアルタイム雲海カメラ https://kumamoto.guide/localguide/asocam/


