クルーズ・ジャーナリストも太鼓判!“飛鳥Ⅲの推しポイント!”
旅行
2026/04/17
『J-B Style 2026年春号』で紹介している新しいクルーズ客船「飛鳥Ⅲ」は、伝統美にスタイリッシュなデザインを融合させ、快適性も兼ね備えた注目の客船です。本記事では、雑誌『CRUISE』元編集長で、これまでに140隻以上の客船に乗って世界を巡った藤原暢子さんが、実際に飛鳥Ⅲに乗船して感じた、推しポイントの数々をご紹介します。

- 文/藤原暢子(クルーズ・ジャーナリスト) 写真/藤原暢子、郵船クルーズ

- クルーズ
新造客船「飛鳥Ⅲ」(冒頭写真)では、最新鋭の設備に加え、世界基準のラグジュアリーシップのトレンドである“船上で自分らしく過ごしてもらうための工夫”を数多く感じることができた。6つのダイニングのうち4つに専門性の高いスペシャリティ・レストランを揃えたり、ウェルネスを意識したさまざまな施設を整えたりと、豊富な選択肢から、いま自分がしたいことを見つけて楽しんでもらおうというコンセプトだ。それでは、実際に乗船して感じた推しポイントを紹介していこう。
クルーズの満足感を大きく左右する食の自由度!

世界的なラグジュアリー客船の傾向として、どの船も料理の味の向上に力を入れ、しのぎを削っている。飛鳥Ⅲも、フランス料理の「ノブレス」(写真)、イタリア料理の「アルマーレ」(写真)、割烹料理の「海彦」、「グリルレストラン パペンブルグ」という4つのスペシャリティ・レストランが、船上の食通たちを日々迎えている。乗船時は、海彦以外のすべてのレストランで食事をするチャンスがあったのだが、どのレストランも、船上にありながらも陸の有名店と変わらぬ味を提供している点が印象的だった。
フランス料理の「ノブレス」では、最初のアミューズから繊細で完成度の高いプレゼンテーションに思わず笑みがこぼれた。口に運ぶと、洗練された味わいが広がる。それが冷菜、メインと続く。パンも香ばしいバゲット系からちょっと柔らかいものまで揃っており、ひとりひとつのエシレバター(個包装)が付いてきた。コース料理ではいつもパンを控えている私も、ここでは思わずふたつもパンを食べてしまった。メインはお肉にしたが、食べる直前にその場でトリュフをスライスしてくれる演出も。とにかく、デザートまですべてが美しくおいしかった。
イタリアンの「アルマーレ」でも、席料1万円(税別)で食せる上質な料理を堪能できた。前菜のキャビアに生雲丹のパスタと続き、メインは素材から調理法を選ぶこともできたので、鮑(アワビ)のバターソースかけをいただくというぜいたく。調和のとれた味付けもだが、器もやはり凝っていて、眼福と口福が同時にやってくるというすばらしい時間を過ごすことができた。
このクオリティーはぜひ維持してほしいと願っている。
※料理画像および食事内容は乗船当日のものであり、食材は季節などにより変更の場合があります。
また、ビュッフェ・レストラン「エムスガーデン」(写真)は、国内クルーズ客船では珍しく、朝6時から深夜12時までの通し営業というスタイルをとっているのが大きな推しポイントだ。サラダからデザート、ドリンクまで揃い、このドリンクコーナーでは、いつでもワインやビールが無料! 料理も時間帯によって替わるため、「ここがあれば十分」と感じる人も少なくないだろう。
自分好みの船上ライフがかなう船
海外のラグジュアリー客船では、「選択肢を用意し、船上では自分らしく過ごしてもらう」という考え方が根底にある。飛鳥Ⅲもその流れをくみ、あえて船内イベントの数を減らして、自分好みに過ごせる施設を用意しているのだ。
「心地よい場所で読書に没頭したい」、「船首のラウンジなど、眺めのよい場所で海を見ながら過ごしたい」(写真)、「バーで良質な音楽を聴きながら、バカラのグラスで一杯楽しみたい」(写真)──そんな思い思いの時間を過ごせるのが、この船の魅力となっている。
寄港地では、飛鳥クルーズらしい特別な体験が用意されている一方、ツアーデスクの隣には次の寄港地の観光課スタッフが常駐し、個人で行動したい人におすすめの場所や行き方を丁寧に案内していた。同じ寄港地でも、自分らしく旅をカスタマイズできる点がうれしい。
乗船した人だけが体験できる極上スパ

近年、ラグジュアリー客船のトレンドのひとつとして「ウェルネス」が注目されているが、その価値を実感できる機会は意外と少ない。その点飛鳥Ⅲには、オリジナルのスパ「ASUKA SALON&SPA」(写真)が完備されている。
私はこれまで100隻で施術を受けた経験があるが、多彩なメニューのなかでも特にダントツだと感じたのは、オリジナル音楽と専用オイルを用いた全身トリートメントだ。リフレッシュ用とリラックス用で音楽の周波数まで変える徹底ぶりで、陸上での店舗展開も期待してしまうほど完成度が高い。
また、船内プログラムで唯一、毎日予定に組み込まれている「エアリアルヨガ」(写真)(有料・予約制)も秀逸だ。その内容は、朝は体を目覚めさせ、夜はリラックスして眠りやすくするというもので、イベント参加を控えめにする人でも思わず継続して参加したくなるほど。
展望風呂や露天風呂(写真)は言うまでもないが、吹き抜け空間にあるフラワーショップ(写真)も心を和ませてくれる存在だ。短いクルーズでも、花を客室に飾ったり、船上で知り合った人に贈ったりと、自然と気持ちが満たされる時間が生まれていた。

